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済南群に着いてからは調練と平定戦がほとんどで全軍で出動することは一度もなかった。
飛耀が夏侯惇に呼ばれたのは済南群の南部で起きた叛乱を鎮圧して引き揚げてきた直後だった。
「洛陽で護衛?」
盛明が聞き返してきた。
泰一も怪訝な顔をしている。
「洛陽で何か動きがあるらしい」
「動きとは?」
「それがわかっていたら話しているが、詳細は不明だ」
飛耀は肩をすくめた。
「とにかく、いつでも動けるように準備させておけ」
飛耀が言うと二人はすぐに動き始めた。
今回の洛陽は何かとてつもないことが起きるような気がして飛耀は胸騒ぎが収まらなかった。
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