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夏侯惇に命じられ、曹操の親衛隊として部隊ごと飛耀たちは洛陽に戻ってきていた。
孫堅という人物が西の叛乱鎮圧の参謀として出向き、戦わずして帰還したという話を知らせてきた。
「官軍の指揮官はあの董卓将軍で戦いに出なかったと噂ですぜ」
「で、敵は戦う前にいなくなっていたわけだな」
「そのようで」
泰一は短く答えると盛明の手元を覗き込む、飛耀もそれに続いた。
「で、お前は何をしてるんだ?」
「武器を作っているのだ」
盛明はそう言って持っている物を掲げた。
二本の棒が鎖で繋がれていた。
「何だこりゃ?」
泰一が手に取ってまじまじと眺める。
「棍を繋いだものだ。双節棍とでも呼ぼうか」
「しかし、こんなに小さいと間合いが極端に短くなるが?」
泰一から双節棍を受け取りながら飛耀は盛明に問いかけた。
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