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「何の騒ぎだ?」
「飛耀殿、酔った男が暴れてるんです」
人だかりの一人が答える。
人だかりの向こう、門の前で大柄な身体をした男が抑えにかかった兵士たちを軽々と投げ飛ばしている。
「ほう、すごい力だな」
飛耀は人垣をわけるようにその男の前に出る。
「なんだ、お前は?」
飛耀の姿を見た男が抱え上げていた兵士を放り投げる。
「責任者ということになるんだろうな、こういう場合」
「責任者だぁ?お前がか?なら、こいつらより強いってわけだな。勝負してやる」
そう言って男は身構えた。
「殴り込んで来て勝負とはおかしな事を言う」
「ごちゃごちゃ言ってないでかかって来い」
男が飛耀に殴りかかる。
飛耀は男の腕を受け流し、殴り返した。
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