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泰一と共に部屋を出た所で伝令が慌てながら寄ってくる。
「伝令、親衛隊に待機命令。全員臨戦装備で館前に集合せよ」
「泰一、盛明にも知らせろ。俺は先に行く」
泰一が走り出す。
飛耀も具足を着けるため一度部屋へ引き返す。
馬は引き出されていつでも騎乗できる状態だった。
「旦那。俺もお供させて下さい」
門の傍らから天沖が声をかけてくる。
営舎の様子から只事ではないと読んだのだろう。
「馬には乗れるか?」
「い、一応」
「こいつに馬を用意してやれ、一緒に連れて行く」
兵が馬を引いてきた。
飛耀は天沖が馬に乗るのを見届けず移動を始めた。
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