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「はい、ココ」
満面の笑みで渡されたメモを見ると、予想通りだった…
「何なに?
“ケーキと、鳥の餌と、いつもの雑誌と、絆創膏と、紅茶の葉、ボールペン、羽ペンのインクに、痺れ薬作るための薬草、チーズ、ベーコン、食パン、マヨネーズ”……って、増えすぎじゃない?!
今必要なのだけにしてよ!!」
「いいだろ?ついでだよ…」
「よくないよ!第一、僕の買い物もあるんだから!」
僕はメモをトトに押し付けた。
トトはメモを受け取り僕を見た。
「ココは何を買いにいく予定だったんだ?」
ムスッとしながらトトを見て、自分の買い物メモを目の前に突きだし見せた。
そしてトトはソレを読む。
「えっと…?
“ケーキと、鳥の餌と、いつもの雑誌と、絆創膏と、紅茶の葉、ボールペン、羽ペンのインクに、痺れ薬作るための薬草、チーズ、ベーコン、食パン、マヨネーズ”…
…………え?」
思わず苦笑いをするトト。
「だから必要なのだけにしろって言ったんだ…」
「まさかここまで一緒だとは思わなかったぞ…」
「僕も…」
二人は呆れた様に笑い、溜め息を吐いた。
そして同時に歩き出した。
「「仕方無いから一緒に行ってやる(あげる)よ…」」
今日も二人は仲良く一緒に行動するのだった。
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