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12月25日。15:03
二ノ宮綾乃、奥村俊也、矢野居春、の3人は中央警察署の聴取室に居た。
「えー、それでは。推定時刻、本日13:20に亡くなった、垣畠由宇さんについて3人にお話を伺いたいと思います。」
長方形のテーブルに6つの椅子。白髪混じりの中年男性とまだ若い長身やせ型の男と向き合う姿勢で3人は座っていた。
窓ひとつの個室で外の雨音がやけに響く。
一番入り口側に座っていた奥村俊也は、白い息を吐いていた。
急いで来たせいで上着を忘れてしまった。
今日は朝から一瞬も止まない大雨。彼女の居ない自分は恋人達のためにあるこの日を、家でだらだらと過ごしていた。
午後からは唯一の楽しみがある地下へと引きこもるつもりだったが……。
1時間ほど前警察から電話があり、その後すぐに綾乃からも連絡があった。
どうやら履歴に入ってた最新人物であった俺等を呼び出したようだ。
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