◇◇ 第2章 出逢い ◇◇

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どうしよう……説明についていけてない……全然わかんなくなってきた。 強烈なプレッシャーが襲ってきたその瞬間だった。 「大丈夫だからっ」 目の前から声がした。村上さんだ。 「桜井さん、かわいい……わかりやすいんだから~。ゆっくり覚えていけばいいし、あたしもフォローするからっ」 にっこりあたしに笑ってくれて、心が救われた気がした。 「ありがとうございます!」 またペコリと頭を下げる。もう、おじぎが条件反射になってきた。正にパブロフの犬状態…… 「じゃあ、まずは、お茶の煎れ方から。給湯室にいこっか」 促されるままに村上さんについていくあたしだった。
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