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「あの日、璃子ちゃんの口から、あの言葉が出てきた時は、本当に驚いたよ。
妻にプレゼントしていた言葉が、数十年の時を経て、私の元へ戻ってきたんだからね。
それも、孫の和也の大切な女性である、璃子ちゃん、キミの言葉を通じて……ね。
ありがとう、璃子ちゃん」
まさか、和也さんからいただいた大切な言葉が、ゲンさんとあたしを繋いだなんて……
驚きでいっぱいのあたしの心の中に、溢れんばかりの愛が広がった。
「和也は、私の自慢の孫でね。
ぜひ璃子ちゃんと一緒になりたいと言っているのだが……
どうだろうか?
承諾してもらえないだろうか?」
昨日から続く、これでもかと、言うほどのサプライズの嵐……
信じられないくらいの、奇跡が舞い降りた気がした。
こんな日が、来るなんて……
あたしは、幸せを噛み締めるかのように、静かに瞳を閉じた。
そして、ゲンさんの右手を握り返し、ゆっくりと瞳を開き、そして伝えた。
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