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「隼人、和也」
「「はい」」
「もう、これからは、お前達の時代だ。あとは、しっかり頼むよ」
「はい、お任せください。和也と、ご期待に添えますよう力を尽くします」
隼人さんと和也さんは、真剣な眼差しで、ゲンさんに言った。
「それから……隼人と、冴子さんに紹介しておこう」
ゲンさんは、ゆっくりと視線をあたしに向けた。
「和也の婚約者の、桜井璃子さんだ」
ゲンさんが、紹介する。
婚約者という言葉に戸惑いながらも、あたしはふたりにペコリと頭を下げた。
「大おじ様、すでに存じております」
「そうか」
「ええ、大おじ様。和也が璃子さんを、どれほど大切に、可愛がって来たことか……すでに確認済みです」
隼人さんが、冗談を織りまぜながら答える。
冴子さんと、薫さんが、クスクスッと笑った。
「そうか、すでに、顔見知りだったか」
「ええ。すでに、私と冴子にとりましても、妹のような存在です」
隼人さんが、あたしにニヤリと笑顔を向けた。
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