◇◇ 第3章 ふたりの時間 ◇◇

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しばらくすると、取引先らしき会社に到着した。 松本部長は、小さな封筒をひとつ取引先から受け取っただけだった。 なぁ~んだ。どんな大荷物を持たされるかと覚悟してたのに…… 帰路について車を走らせていた松本部長が、ふっと言った。 「お昼食べていくか」 「あっいいですねぇ~」 なんだか意外なお誘いに、乗ってしまった。 「ですが松本部長、あたし手ぶらなんです。携帯もお財布も、全部置いてきました」 「いいよ。ご馳走するよ」 「えっ、本当ですか?」
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