35649人が本棚に入れています
本棚に追加
「いらっしゃいませ、松本様。ようこそおいでくださいました」
気持ちのよいウェイターの挨拶。まるでお姫さまにでもなったかのような出迎えだった。
「こちらへ……」
通された席は、間違いなくこの店で1番良い席……
個室な上に、目の前には綺麗な園庭が広がっていた。
「わぁ~素敵……」
思わず言葉がもれる。
「そう。気に入ってくれてよかった」
松本部長は穏やかな笑顔でいった。
その端正な顔立ちと、澄んだ瞳に……思わず目が釘付けになった。
これがデートなら連れて来られた子は、間違いなくイチコロだろう。
危ない、危ない……
……危ない!?
あたしまでもが勘違いしちゃうところだった。松本部長とあたしは、そんな関係ではない。
といいながらも、あたしはその大人の男の立ち振舞いにすっかり引き込まれていた……
最初のコメントを投稿しよう!