◇◇ 第3章 ふたりの時間 ◇◇

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「本当においしかったですね」 デザートも食べ終わり、しばし食後のコーヒーの薫りを楽しんでいた。 そこへ、これまた端正な顔立ちのイケメンが現れた。 「和也、来るならもっと早くに連絡くれよっ」 「ああっ、お前に会うつもりはなかったからな」 「和也くんったら~相変わらずつれないねぇ~」 「仕事途中で寄っただけだから」 部長のお友達かな? 「あっ、こいつ俺の友達。ここのオーナーなんだ」 「へぇ~お前が女の子連れてくるなんて初めてだなっ。はじめまして、更科です。もう和也に食べられた?」 「えっ!?まっ、まだです!えっ!いや、ちがっ、違います!」 あぁ~ダメだ……ボロボロ。 「和也のストライク、ど真ん中だなっ」と、ニヤリと笑う。 「更科、からかうなよっ。彼女は、新入社員で、俺の部下の桜井だよ」 「ふぅ~ん。桜井ちゃんかぁ。下の名前は?」 「あっ、璃子です」 「へぇ~璃子ちゃんかぁ~。かわいい名前だねっ。和也に飽いたらいつでもおいでっ」 更科さんは、言いながらウインクをした。 更科さん軽すぎです……
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