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「はぁ~い」
朋美とふたりで返事して倉庫へ向かう。
定時少し前に、パートさんも集合し、朝礼が始まった。
ベテランパートの山口さんが、朝礼の仕切役。
年齢は……おそらくあたしの母親ぐらい。
優しさの中にも厳しさを兼ね備えた、一目置かれる存在。
「え~っ新入社員さんたちは、今日の夕方、部署が発表になります。4時迄に本社社屋10階会議室に行って下さい。さあ、最後の1日、しっかり倉庫管理をしてちょうだいね。」
「いよいよかっ」
朋美がパチンと指をならす。
「張りきってるね」
すかさず幸が言う……
「当たり前じゃん!未来の旦那が待ってるかもしれないのよ!」
威勢よく言い放つ朋美に、幸とあたしは、思わず苦笑した。
未来の旦那かぁ~
1ヶ月前までは学生だったのに……本当に社会人になったんだなぁ
ここへ来て改めて、その実感が、胸の奥からじんわりとこみ上げてきた。
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