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とりあえず普段洗濯物を干してある竿のところにてるてる坊主をぶら下げようと顔を乗り出す。
お隣さん(女性)が窓から顔を出して煙草を吸っていた。
目が合った、お隣さんは自分に向けてこう言った。
なにしてんの?
ここ最近雨ばかりじゃないですか、てるてる坊主を作ったのでぶら下げようと思ったんです。
お隣さんに向けて、自分はそう言った。
ナルホドね、最近ずっと雨降ってるしねぇ。
お隣さんはそう言った。
私もてるてる坊主作ったのよ、今日雨が止まなかったらここに吊るそうかと思ってたんだけどね。
そうなんですか。
ほれ、てるてる坊主というかてるてる少女って感じでしょ。
そういってお隣さんはてるてる坊主を私に投げ渡してきた。
確かにこれを坊主と称するにはいささかおかしいだろう。
てるてる少女をお隣さんに返した。
まっ、ちょうどいいし今吊るすかねぇ。
そういってお隣さんは物干し竿にてるてる少女を吊るし始めた。
そうそう、てるてる坊主作るときに余った糸があるのよ。
そういうとお隣さんは赤い糸を取り出し始めた。
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