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四限の授業が始まり、例のごとく小テストが配られた。
一応目を通してみるものの相変わらずちんぷんかんぷんだった。
今日も白紙でいいかと裏返して、机の真ん中辺りに絵を描き始めた。
そのときに描いたのは、ちょうどこの季節から咲く紫陽花の花だった。
俺にとって、絵を描くことは何よりも楽しい。
小テストを受けることなんかよりも、余ほど有意義に時間を使えていると思う。
しかしいくら俺が芸術として絵を描いたって、周りは落書きか、でなければ遊びとしか見なさない。
それが無性に腹立たしかった。
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