1人が本棚に入れています
本棚に追加
・
四限が終わって昼休憩になった。
俺は少し興奮気味に弁当を貪り食っていた。
弁当を食うときには、俺は他に友人二人と机を囲んでいた。
いつもなら友人のくだらない話にも適当な相槌を打つのに、俺がひたすら黙って飯をかきこんでいるので、友人は変に思ったらしい。
しきりに俺の顔色を伺ってみたり、どこか悪いのかと訊ねたりした。
だが俺は曖昧に受答えをするだけで取り合わなかった。
俺の机で不正行為を行った犯人のことをずっと考えていたのだ。
・
最初のコメントを投稿しよう!