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「お、…落とし前?」
「別に、おめぇの身体でも良いんだぜ~?」
そう言うと、男は娘の身体を下から上へと舐めるように見た。
「そ、そんな…っ」
今にも泣きそうな顔で後退る娘を、野次馬たちは哀れむ顔で見ている。
「口ごたえすんのか……?」
言うと同時に、男は刀の柄にゆっくり手をかけた。
咲弥「――っ!!」
咲弥が娘を助けようと、前に出ようとしたその時、後ろから肩を掴まれた。
突然、肩を掴まれたことに驚き、後ろを振り向くと、顔の整った爽やかな美青年がにこりと微笑んでいた。
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