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「総司!急にいなくなったと思ったら。おめぇ何やってんだ?」
咲弥の後ろから、これまた顔の整った、きりっとした目が印象的な男が青年に声をかけてきた。
青年「あ、土方さん」
「・・・総司・・・土方・・・?まさか・・・沖田総司と土方歳三?!壬生浪の?!」
男は沖田、土方の名を聞き、目を見開いた。
総司「そうですが。私の名をご存知とは光栄ですね」
今だニコニコしている沖田とは対照的に、いっきに青ざめていく男。
目に涙を溜め震えている娘と、刃抜している浪士を見て状況を理解した土方が
土方「早くすませろよ」
と、懐から煙管を出し加えると、男は
浪士「お、女ぁ!今度からは気ぃ付けろよ!」
と、足早に野次馬を掻き分け去っていった。
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