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咲弥「あ、あの…?」
立ち上がっても、手を握ったままジッと見つめてくる男に戸惑い、咲弥はおそるおそる男に声をかけた。
土方「あ?…あぁ、すまねぇ。怪我はねえか?」
咲弥の言葉にハッと我に返った土方は、パッと手をはなす。
咲弥「はい、私は大丈夫です。あの、お怪我は?」
土方「俺はなんともねえ」
咲弥「良かった。本当にすみませんでした」
咲弥は安堵のため息をつくと、ペコリと頭を下げる。
土方「おめぇ、名は?」
咲弥「吉川咲弥と申します。あの…?」
土方「…俺は壬生浪士組の土方だ。土方歳三」
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