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それから3日後。
娘は今だ眠り続けていた。
父「しかし・・・この娘さんは・・・人間・・・か?」
父、清助は手を顎にあて、首を傾げながら布団の中で眠り続けている娘を見る。
倒れた娘を見つけた時は、汚れていた為気づかなかったのだが、娘は、色白で手足が長い。
サラッとした長い髪は栗色で、閉じられた瞳には長いクリッとした睫毛。
ふっくらした唇に、ほんのり紅く染まった頬。
町を歩けば誰もが振りかえりそうなその娘は、町の女子とは少し雰囲気が違っていた。
佐助「人間じゃなければ、なんなんです?」
清助「ふむ・・・ワシはてっきり天女かと思うたわ」
佐助「・・・天女・・・」
そう呟くと、瞳を綴じたままの娘に目をやる。
佐助「・・・・・・」
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