― 出逢い ―

7/27
前へ
/667ページ
次へ
咲弥「・・・え?」 声のした方を見ると、安堵の笑みを浮かべた、優しそうな青年がこちらを見ていた。 咲弥「…あの…ここは?」 見覚えのない部屋に不安を覚え、おずおずと問うと 佐助「ここは僕の家。壬生寺で倒れている君を見つけて、ここに運んだんだ。気分はどう?」 咲弥「そう…なんですか。助けて頂いてありがとうございました。もう大丈夫です」 娘はゆっくり起き上がると、ふわりと笑い、頭を下げた。 トクン・・・と、娘の愛らしい笑顔に胸が鳴る佐助は、目線をさ迷わせながら 佐助「い、いや、礼を言われるような事は・・・ぼ、僕の名は松田佐助。君は?」 と、頬をかきながら問う。 .
/667ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1228人が本棚に入れています
本棚に追加