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咲弥「・・・え?」
声のした方を見ると、安堵の笑みを浮かべた、優しそうな青年がこちらを見ていた。
咲弥「…あの…ここは?」
見覚えのない部屋に不安を覚え、おずおずと問うと
佐助「ここは僕の家。壬生寺で倒れている君を見つけて、ここに運んだんだ。気分はどう?」
咲弥「そう…なんですか。助けて頂いてありがとうございました。もう大丈夫です」
娘はゆっくり起き上がると、ふわりと笑い、頭を下げた。
トクン・・・と、娘の愛らしい笑顔に胸が鳴る佐助は、目線をさ迷わせながら
佐助「い、いや、礼を言われるような事は・・・ぼ、僕の名は松田佐助。君は?」
と、頬をかきながら問う。
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