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まどろみの中から徐々に意識を覚醒させていく。
このまま、また意識を落としてしまいたいような気もするが、光が眩しくてそうも言っていられないな。
目を開けてのそりと起き上がると、そこは学園の保健室だった。
「俺…は…?」
確か模擬戦で、ギャザリングと戦って…。
そうだ!上級魔法をくらって意識を無くしたんだ!
「痛っ!?」
体中にズキッと痛みを感じる。
っかぁああああああ!ヤバイってこれ…!
まるで全身重度の筋肉痛みてーだ…うごけねーし…。
保健室のベッドの上でもがいていると、ガチャリとドアが開いて誰かが入ってきた。
「お兄ちゃん!目が覚めたんだ!」
「あ、でも体中が痛むはずですよ。早く痛み止めの魔法薬を飲んで下さい」
保健室に入ってきたのはミーシャと保険医である天使のナタエル先生だった。
優しい雰囲気を持ったナタエル先生は学園内でお嫁さんにしたいランキング第4位だった。
そんなナタエル先生に渡された水と薬を飲むと、少しずつ体から痛みが引いていくのを感じた。
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