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信じてくれる、くれないとか考えても、私に出来ることって一つだから……こうなったら、腹を括るしかないっ!
春日仁菜、逝っきまーす!
「じっじじじじじ実はですね……」
妙に緊張するのは、ふざけんな! って叩っ斬られるのが怖いから。
私を睨むこの男の目が、死んだ魚の目以上に怖いんだよォ!
手汗がやばい……見られているだけで手汗がやばいよ!
「じっじじじじじ実は……」
やばい、やばいよ!
まだ、実はしか言ってないのに、鋭い目がさっきより怖くなったんだけどっ!
やめてー! 既に心が砕け散りそうになってるからぁ!
だけど言わなきゃ……。
「吐けよ、ゴルァ!」って言いそうな凶悪な顔をしてる目の前の人は、ビシバシと痛いこともやっちゃえそうだよ!
痛いのはイヤだー!
やばいなぁ~、これが死亡フラグかぁ……。
あっ……、
あれっ……?
私、もう死んでるんじゃなかったっけ?
ちっがぁぁぁぁう!
いや、違わないけどさ。
死んで生きてるんだよ?
いやいや……今、生きてるんだよね? 食い込んだ縄が痛いし、生きてるよね?
「…………」
一体、どうなってんだろ……?
タイムスリップとかハシャイでたけど、よくよく考えたら……私、死んでるっていう。
だからタイムスリップかもわからないし、もしかしたら……ここは黄泉の世界の新撰組なのかもしれない。
だとすると、年号を答えてしまったオバサンは、何故に年号を……?
あっ!パラレルワールドと呼ばれる異次元の可能性も否めないよね!?
それよりもさ……。
かなりショッキングなのは、
自分がもう死んでるって自分で分かることだよね。
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