二匹目

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   私の方言発言に納得したのかしてないのか……よく分からないけど、イケメン土方は深い溜め息を吐いて、私をまた射抜くよう見る。 「証拠はもう良い。……で、仮にテメェが未来から来た奴だとして、テメェは何でうちに来たんだ?」 「なんでって……有名だからです」  土方は知らないだろうけど、有名なんだよ……未来では。  って言っても、私は携帯小説で少し知識を得ただけなんだけど……ね。  新撰組って大河ドラマとかにもなってたらしいし、有名なんだよ。 「あーそうかよ。200年先では有名なんだなァ俺らは」 「そうなんっすよ! やばいですよ? 土方副長なんて、イケメン中のイケメンと言われてます! 策士とかも言われてますよ!」  調子乗って土方の話題を引っ張り出したは良いけど…… 「イケメンってなんだ? 方言使うなっつってんだろ!」 「ヒィィィッ!?」  怒られたぁ~!  しかも、方言じゃないんですけどォ!  いや……面倒だから方言にしちゃうけどね?  そうやって、いちいち怖い目で怒らないでほしいよ、ガクガクぶるぶるしちゃうから。     
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