浅葱色

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   いたたたたた……視線が痛いよぉ~。  皆さんのどん引きの視線が痛い……。  なんて泣きたい気持ちを堪えて俯けば、目の前にいるイケメン沖田の声が降ってきた。 「……あなた……女性ですか? 慎ましさが一つも無いですね」  ぐっぐはぁっ! 急所にキタコレ……。  女性ですか? ってなに!  慎ましさってなによ!  イケメンに言われただけに、ガチで凹むんだけど……。 「はい……これでも女です」  心に与えられたダメージが大きすぎて、声が小さくなっちゃうのは仕方ないよね?  チクショーっ!  剣道始めたばかりで、調子に乗ってできるとか言ったばかりに! こんなことになっちゃったじゃん!  てゆうかっ! あの人のせいでもある!  謎のあの人が男装で剣術できたせいで更に状況が悪くなったんだよ!  どうしてくれんだ!  私の逆ハーもとい、沖田さんフラグが立つ前にへし折られたじゃん!  どう責任をとってくれるんだ!  そもそも!  あの人って誰なのよーっ!  
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