浅葱色

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  「この話は……君の数日の働きぶりを見てから決めようか。 君はまだ、ここがどんなところなのか分かっていないのかもしれないしね。 私は何も君が知る先の出来事を知りたいわけじゃない。 年頃の若い女の子が働くべき場では無いと思っているだけだよ。 新撰組でなく、私たちの目の届く場所で働くことも考えていて欲しいのだ」  近藤は、そう言って難しい表情から微笑みに変えた。  新撰組でない場所で働く……か。  なんとなく、嫌だな……なんて思いながら、私は頷いて返した。 「山南君もトシも、それで良いね」  近藤が言うと、二人ともが頷く。  とりあえず、クビは免れたみたい。なんて素直に喜べない。  保留にされただけだし。  近藤に退出するよう促され部屋を出た。  持ち上がらないテンションを上げるためにも、早足で廊下を歩く。  無性に……沖田を見たくなった。  やっぱり、テンションを上げるにはタイプの男を見るのが手っ取り早いよね。    
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