314人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
月の光が巧みに沖田を照らしていて、鍛えられた胸の筋肉が美しさを際立ている。
その美しい肉体に抱かれたいと思った私。
引き締まった筋肉。そして、綺麗な顔。
それだけで、心臓は走りに走っている。
「…………」
眉を寄せて不機嫌そうにする沖田は、私を見下ろしながら冷たく睨んでいますが……それどころじゃねぇよォオオ!
これは、押し倒せというアダルトフラグ?
そうなんですか?
なんなら私も脱いじゃう!?
「手、離せよ」
低い声で言われ、私は色んな意味でゴクリと唾を飲み込んだ。
ゴクリと唾が喉を通った瞬間、
「ブッ!」
何故か、沖田にアイアンクローを発動されたァァァアアア!
私の頭蓋骨やら顔面を掴む沖田の手!
指がこめかみに食い込んでるんよォォオオオ!?
「気持ち悪い女。林さん、この女を斬っても良いか土方さんに聞いて来て下さいよ。
邪(ヨコシマ)な想いで女中志願する女を雇う必要は無いですよね」
低い声でこの場には見えない林さんとやらに話しかけている沖田。
その間も更にめり込む沖田の指ィィィイイイイ!
「ずっ……ずびばぜん、ずびばぜ、いだだだだだだだだだっ!」
顔が潰れるぅぅぅうううう!!
最初のコメントを投稿しよう!