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社長、厳しい…。
総務課の人はかなり深刻な顔をしている。
専務は、いつものことだと言ってるような顔をしていた。
私は部屋を片付けた後、社長に緑茶を持っていこうとした。
さっきの今だから、機嫌悪いかなぁ…。
でも、きっと血圧あがってるよ!
コンコン。
「誰だ?」
「私です。相ざ…」
「入れ」
名前を言わなくても、私ってわかったのかな?
「失礼します」
中に入ると、珍しく社長はソファーに腰掛け、顔を腕で隠していた。
「社長。よかったら、お茶持ってきたんですけど…」
腕を下ろして、私を見つめる。
…何?
「社長?」
「…さっきの、どう思う?」
「さっきのって…、会議ですか?」
「ああ」
え~、私会議の内容なんて難しくて、何を答えていいのかわかんない~。
社長がため息をついた。
「ああでも言わないと伝わらない。もっと動けば何でも変わるんだって、自分でやらなきゃきっと気付かない」
「…社長?」
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