突然のキス-1

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社長は苦手だって思ってたけど、話するとそんなんでもないかも…。 私が距離を置きすぎてたのかな? 予定を確認後、私は給湯室でコーヒーを入れていた。 「なる!」 「ッキャッ!」 いきなり声をかけられ変な声をだしてしまった。 「…驚きすぎだろ」 「…すいません」 だって、社長のこと考えてたらいきなり本人に呼ばれるんだもん…。 「このあとの会議、そこでやるから。セッティングいいか?」 「あ、はい。わかりました」 社長室の階には、大会議室と小会議室がある。 このあと専務や総務課の人たちと、小会議室を使うみたい。 今、新しくプロジェクトを進行中で、会議が頻繁に入っていた。 会議は煮詰まり、社長が檄を飛ばす。 「ダメだ!もう一回取引先んとこ行って商談してこい」 「しかし、社長。これでも相手側にかなり価格を下げてもらっているんですよ…これ以上は…」 「ダメだ」 張りつめた空気が流れる。 「もう一回行ってこい。その後でまた話しあう。今日は終わりだ」 そう言って社長は部屋を出ていった。
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