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舞島が見ている後ろの幻影さんを無視し続けて、約五分。教室の生徒が邪魔そうにしていた
だが耐える、この痛みに。だって何もないのだから
それから約三分
もう無理!我慢無理!やせ我慢って案外きついよ!!馬鹿か!!
「いたたたたた!!」
筋肉が!筋肉が痛い!!どんな握力だよ!キン○マンですよね!?
あまりの痛さに体を回転させて、キン○マンの握力攻撃から逃げ出した
そして、俺の肩に4000ダメージを与えた人物へ向き合う
「お…お前は…っ!」
「田島君、日直の仕事」
そこにいたのは華奢な女子、黒髪の前はウルフカットで後ろは小さなポニーテール。無表情だが、整っている顔立ち
俺のクラスの委員長でした
「帰ろうとしたでしょ、今日は田島君が日直だから」
…完璧忘れてた、てか今日もやるのか?意味がないだろう。黒板は使っていない、行事は入学式だけ、何も問題は起きていない
めんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさい
「……めんどくさい…」
本当、切実に
この呟きは誰にも聞こえないように呟いたはずなのに、聞こえても雑音程度なのに
「さっさとやって」
微妙に怒り気味となっているクラスの委員長、どうやら地獄耳のようだ
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