オウタ・クンモアンカの宿命

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荒れ果てた風景 壊れた建物が数多く存在し、その内の一つの食屋の前にオウタはいた。 「腹へったなーー」 今作の主人公オウタはお腹をさすりながらつぶやく。 壊れかけのドアを開け店の中に入る。中はとても狭く、入れても5人が限界だ。 「ばあさん。唐揚げ弁当よろしく」 ポケットの中からお金を取り出す。オウタの全財産だ。 「あいよ」 レジにいる笑顔が優しい婆さんがお金を受け取る。その後婆さんはオウタの姿を下から上へ素早く覗く。 オウタの服装はボロボロだ。 婆さんがそんなオウタに問う 「無国籍かい?」 「ああ」 まるで他人事のように答える 「頑張りな」 そう言い唐揚げ弁当に味噌汁をおまけして渡してくれた コケだらけの壁、腐りかけたイスに座り、崩れそうな机に響われの弁当箱に入った唐揚げ弁当を置く 「いっただきまーす。・・・・・・・・うっうめぇ・・・・・・・」 オウタがまともな食事をするのは一週間ぶりの事だった オウタが住んでいる都市の名は 『イチュウタ』 正方形を4等分した地形をしている 1の番丁 『人口街』 2の番丁 『家畜街』 3の番丁 『水中街』 4の番丁 『高等街』 空には『スカナ』と呼ばれる紫色のバリアに包まれて、周りには『テンカ』と呼ばれる絶壁にて守られている 『人口街』 人が住む街 [イチュウタ]の9割が住んでいる 人口は1万人未満 人以外の生物のほとんどは『家畜街』にいる。 学校、家、会社、病院、軍隊館、その他 建物は幾つかあるが半壊した建物がほとんどである 『家畜街』 食肉用 豚、鳥、牛、ヤギ 穀物用 米、パン、麺類、小麦、ほか調味料 人が食すための生物が存在する 人以外の食物連鎖はここで行われている。 『農業職』が育成する 『マルタン』と呼ばれる貯蔵庫には3年分の飲食が貯えてある。 『水中街』 海、川、飲み水用のタンク、排水の浄水器がある。 魚やそれに値する生物が存在する 食用以外の生物も数多く存在する 『高等街』 開発と実験をしているが・・・・・・・・・ 謎に包まれた街 その実態を知るのは国会と軍上層部及び評議員のみ
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