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~公立下位アカデミアにて、卒業まで三ヶ月~
アカデミアでの義務教育もあとすこしでおわる、ここに通い始めてもう何年になるだろうか…はじめはじぶんに素直に生きようともしたが、そのときは異例の存在になりたくはなかった、本当の自分をみせてしまうと自分を取り巻くまわりの世界が崩れてしまうような気がして…
『なぁミカ、お前進路まだきまってないんだろ、どうするんだよ?』
『あ、あぁそうだなぁ。』
こいつは幼なじみのタケシ、この国の中央都市を管理する機関の社長の三人兄姉の末っ子で、それにふさわしく頭はとてもいい、髪の色も瞳も真っ赤で身長は180cm程、実はそうとうもてるらしいが自覚がない。
『このままいくとフリーターかニートになっちまうなあ、ハハハ。』
『ハハハって、笑い事じゃないよ』
卒業まであと少し、つまりオレたちアカデミアの生徒は進路を決めなければならない、コイツは頭が良いし社長の息子だから必然的に進路は決まっているが、オレは少し体が強いだけで正直頭はわるい、今のところ就職もしくわ進学のめどがない。
『まぁとりあえずイノセントの受験申し込みしといたから平気だ。』
『………』
『あっ?どうした。』
『分かってるのかよお前、イノセントの入隊試験ってよ、倍率一万倍の超難関で受けることに意味があって、合格するような奴は単体で戦艦と戦うようなレベルだよ、このままだとお前ニートになるよ!』
『あぁ、いっきに言わなくったって分かってるって、まぁ見とけって、オレには秘策があんだよ。』
『秘策?………………それならいいんだけどよ、まぁ仮に合格できたら人生変わるからな、せいぜい頑張れよニート!』
『あ?、何でもう落ちた事になってんだ、今回は本気だぞ、オレが光と氷と火の属性しか使えないって知ってんだろ?。』
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