もう一方の過去、そして都市ケトンへ

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どんな小さな建物にも、赤い×マークがついている。 「何かを表してるんだろうけど…一体何を…」 俺は視線を窓から部屋に戻し、ため息をつきながら言った。 「ったく…さっきまでリーバルリンデにいたってのに……、考えてみれば、俺レウの付き添いで来てるんだよな?いきなり"旅に出よう"なんて誘ってきて快諾した俺って超優しくね?」 そんな独り言を言っていると、扉が開いた。 「お待たせしました。いや、患者なんて久しぶりなもので…器具もしまってしまったんですよ」 そう言いながら、白衣に身をまとった、金髪の若い男は器具をセットした。 「では、診させていただきましょう」
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