もう一方の過去、そして都市ケトンへ

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カイルangle 「おい!レウ!!おい!!」 何度呼び掛けても返事がないどころか、目も開けてくれない。呼吸もしていない。 「おい、レ「うるせえな」」 「え…?」 「ピギーィ!!」 さっきまでレウの頭の上で寝ていた突然ノアが元気に鳴き出した。 いきなりレウの口が開いた。そして、赤い目が開く。 赤い目…、そう。昔からレウの目は赤かった。 しかし、最近の記憶を失ったレウの目は黒く、ごく普通の目だった。 ってことは…まさか…? 倒れていた上半身を自力で起こし、赤髪、赤目の彼は言った。 「久しぶりだな、カイル、ノア」 間違いない。この口調…!! 「レウか!?」 俺の反応をみて、ため息をするレウ。 「お前がそんなこと言うってことは、アイツうまくやれなかったのか…」 「アイツ…?誰のこと?」 思い当たる節が見当たらない。 『!!いや、待てよ…!』 思い当たる節が1つあった。
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