もう一方の過去、そして都市ケトンへ

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さっきまでのレウ。 あいつは…どこかぎこちないしゃべり方だった。 今思えば、あいつは外見以外レウではなかった。 「なあ、レウ。質問があるんだけど」 レウは立ち上がり、周りを見渡してカイルの質問に答えた。 「ああ…と言いたいとこなんだが……もう時間がない」 「時間…?」 俺は首を傾げる。それを見たレウが、一瞬だが、口元が笑ったのが見えた。 「1つ頼みがあるんだ。聞いてくれるか…?」 今まで聞いたことのない弱々しいレウの声。俺は勿論、 「ああ!!お前の頼みとあればな!」 「……こいつを守ってくれ」
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