もう一方の過去、そして都市ケトンへ

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レウ(蓮)angle 「んむ…?」 目を開けると、シャンデリアが吊り下がった天井が見えた。 俺は上半身を起こして情報を得ようと試みた。 とりあえず、俺は今までこのベッドで寝ていたらしい。 そして、枕元には点滴のための機械の様なものが置いてあった。 「俺…また倒れたのか…?確か…カイルにレウの学生時代を話してもらっていたはず…」 だが、そのあとの記憶はあやふやだ。 そんな時、 ガチャ 扉が開いた。 「…あ!お前、起きてたのかよ!?」 入ってきて早々にカイルは大声で言った。 「あ、ああ…。たった今、起きた」 カイルは、そうかそうか。と言いながらベッドまで歩いてきて、俺に言った。 「起きて早速で悪いが、少し話したいことがあるんだ」 カイルはベッド際にあった椅子に腰を掛け、話し出した。
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