もう一方の過去、そして都市ケトンへ

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5分後… 「…うん、ただの疲労だね。何の問題も無いよ。こっちのペットも同じだね」 「そうですか…ありがとうございます。ところで聞きたいんですが、」 俺は窓越しに見える赤い×マークを指差す。 「あれって何ですか?」 「あれは……"支配のしるし"だ。ここ一帯は、ベルゼーと名乗る暴君に支配されてるんだ」 「支配…!!」 「ああ。それで、この街の人は外に出ることを許されていない。食べ物の配給はベルゼーの部下が最低限の食料を持ってくるんだ。そして…」 間をあける。 「気まぐれで人が殺されていくんだ」 ――――――――――――
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