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バッと身を翻し踵落としを避ける。
「どうだ!!貴様の踵落としなど―「ふんっ」……え?」
突然目の前に膝らしきものが現れ、俺の顔面―鼻…にヒットする。
「ブハァっ!!」
「甘かったわね、王子様」
こ、このクソ野郎!ちょっと可愛いからって調子に乗りやがって!!―――なんてことは口が裂けても言えない
また蹴られるのは嫌だからな
そのあと俺は何もなかったかのように部屋を出て自室に向かう。
本当は貴族の相手をしなければいけないのだが面倒だからやらない―――だってあの社交的な兄さんでさえ逃げてるのに俺が出来るわけないだろ
「貴族の相手、しなくていいの」
………
「まぁ確かに貴族の相手ってしんどいわよねぇ」
…………
「でも将来はあの連中ともうまくやらないといけないから今のうちに手懐けてる方がいいわよ」
……………
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