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「ふぅ、何とか逃げ切ったか」
俺はそのままベッドにダイブして安らぎの一時を過ごす。
しかしこの部屋とも今日でお別れか……
シルベルク家では18歳になると主要都市を治めるため本家を追い出される。
「けっこう気に入ってたのになぁ」
「確かになかなかいい部屋ね」
「だろ?全部俺が選んだんだ」
「あんたってそういう目は持ってるのね」
…………あれ?
俺独り言で会話してる?
頭に衝撃与え過ぎたからおかしくなったのか?
ゆっくり声のする方を見てみる。
「………なにジロジロ見てんのよ」
「どうやって入ったぁぁぁ!?」
「どうやってって普通にドアから」
ちぎれるんじゃないかってくらい首を動かしドアを見ると普通に開いていた。
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