始まりの18歳

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ノール大陸。 現在大陸三大勢力がこの大陸を奪い合っている。 3つの勢力は ヴァレンタイン家 ハプスブルク家 シルベルク家。 中でもシルベルク家は身分関係なく人材を取り入れている。例え奴隷身分でも――― 「はぁ……」 俺は読んでいた歴史書を閉じて深いため息をつく。 サスケ=シルベルク。 俺の名前であり、この本にも出てきた三大勢力の1つ、シルベルク家の人間。 「ご主人様、そろそろ式が始まりますのでご支度を」 丁寧なノックをして書庫に入ってきたのは専属のメイド――アイリ。 「あぁ、すぐ行くよ」 本を元の位置に戻し、もう一度ため息をつく。 今日は俺の18歳の誕生日。そして俺がシルベルク家に拾われて10回目の誕生日。 そう、俺は養子としてここシルベルク家に拾われた。
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