始まりの18歳

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通常国王の息子はどっかの都市に就かなければならないのだがこの人はずっと兄さんの元で過ごしている。 「いいんだよ、ちゃんと新兵の訓練やってるから」 「指示してるだけだろ」 兄さんに突っ込まれて吹き出す兄貴。 どうやら本当らしいな しかし兄貴が鍛えた兵か……俺の兵と戦わせたいな 「っと無駄話はこれくらいにしてそろそろ行こうか我が弟達」 兄さんが俺達の肩に手を回し強引に連れていく。 ていうか兄さんその細い腕のどこにこんな力があるんだ 「皆さん我が息子の誕生会にお越しいただきありがとうございます、三男のサスケはご存知の通りシルベルクの血を引いていません。それでも私はあの子を愛しています!――――」 扉の向こうでは父上が演説してるが……恥ずかしいことばっか話すなよ 「父上の悪い癖が出たな」 「聞いてるこっちが恥ずかしいっての」 どうやら兄さん達も同じことを思ってたみたいだな……さすが兄弟
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