ツンデレと災難と出逢い

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俺は鬼嫁の意外な一面を垣間見たと同時に後悔することになる。 「ちょ、ちょっと!歩くの速いわよ!!」 「いつも通りだろ?それよりそこの石床踏むなよ」 「……踏んだらどうなるの?」 「長い髪の女が出てくる」 ――もちろん嘘だが 「~~~~~~~っ!?」 声にもならない叫びを発した後、慎重に石床を避ける。 ――面白いな 日頃の仕返しをしてやろうと思い、からかうことにした。 「なぁ」 「な、なによ?」 「あそこに何か見えないか?」 「っ!?」 俺の袖を掴み、俺の背に隠れるミコト。 ――やっべ、超楽しい 「あっちには火の玉が……」 「っ!!?」 「こっちからはうめき声が……」 「っ!!??」
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