ツンデレと災難と出逢い

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そんなことを繰り返して奥に進むと最後の罠にたどり着く。 「えっと、確かこっちのはダミーだからこれから右に2マスいってそれから……」 「ね、ねぇ」 罠の解除をしていると背中にくっついて離れないミコトが話し掛けてくる。 「なんだよ、今忙しいんだよ」 「な、なんか聞こえない?」 ――ついに幻聴まで聞こえるようになったか 「わかった、わかった。悪かったよ、今までの全部嘘だよ……この屋敷には幽霊の類はいない」 「ち、違うわよ!?聞こえないの?う~う~って言ってるでしょ!?」 「……そりゃ、ただの耳鳴りだ」 ミコトの主張を一蹴して再度罠の取り外しに集中する。 ……といっても背中に張りつくミコトの所為で集中なんか出来なかったが とその時、う~う~とうめき声に似た声らしき音が聞こえてきた。 「ぎゃあああああああ!!!!」 「うおっ!?」
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