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「ごめんねナリちゃん。真一ったら何も言わないでどっか行っちゃったみたいで」
親友が何の連絡も無しに学校を休んだ次の日の朝、ナリはその親友の家に来ていた。
インターホンを押し数秒後に出てきたのは親友、小宮山真一の母親だった。
携帯を置きっぱなし、ゲームをつけっぱなしで突然居なくなっていたというだけの情報を聞きぺこりと頭を下げて学校に向かった。
それから一週間―
待てど暮らせど小宮山真一は帰ってこなかった。
何の騒ぎにもなっていない教室、学校、生徒達を見回し
ナリは下校するため二年C組の教室を出た。
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