20人が本棚に入れています
本棚に追加
同級生が一人居なくなったと言うのに世界は何も変わっていなかった。
その家族ですら「男の子だから」などと一言で済ましてしまった。
中学の時にやんちゃをしていたらしいが高校で知り合ったナリには信じられなかった。
小宮山真一はクラスの中でも人気者で明るく、見た目もよく女子にもある程度モテていた。
そんな彼がいなくなったというのに変わらぬ世界に虚無感を感じていた。
―いや虚無感を感じているのは別の理由だった。
最初のコメントを投稿しよう!