2人が本棚に入れています
本棚に追加
「その本、一体何なんだ?」
光を発する本から、徐々に光が消えていく。
「この本は、通称『錬金の書』と呼ばれている。錬金術師なら誰でも持ってる必須アイテムだ」
「その錬金の書があれば、僕みたいな知能を持たない下級モンスターでも、話せる訳だ」
「まあ、そういうことだ」
「そんな便利なものがあったなんて、世の中は広いな」
この本があれば、僕でも上級モンスターになれるかもしれない。……まあ、奪えればの話だけどね。
「貴様、今よからぬことを考えたな。下級モンスターの分際で、策を企てるとは……」
「ギクッ!! バレてましたか……」
「この私を騙すなど、未来永劫不可能だ。よーく、肝に銘じておくことだ!」
最初のコメントを投稿しよう!