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玲人は今まで自分の身に降り懸かったことをすべて話した。
自分が未来から来たこと・・・
未来の世界のこと・・・
なぜこの時代に来てしまったのか・・・
時々外来語が出てきて ゙親分″に突っ込まれたけど、何とか説明を加えて最後まで話すことができた。
゙親分″は、玲人の話を最後まで黙って聞いていた。怪訝そうな顔にはならず、ずっと玲人の目を見て。
「ふっ、そうか。なるほど、そういうことがあったのか。」
すべてを話し終わった後、 ゙親分″はただそう呟いた。
「ええ、そうですよ。どうせ信じてはくれないと思いますが「信じるぜ。」
「えっ!?」
゙親分″が言った言葉が、玲人には衝撃だった。
「ずっとおめぇの目を見てたんだが、嘘を着いているようには見えなかった。嘘をついていたとしても、りあるすぎる。」
「そうですか、ありがとうございます!」
玲人は嬉しくて勢いよく頭を下げた。
ふっ、早速「リアル」使ってるじゃん。
さっきの話で説明したばかりなのに。
「・・・ところで、俺のことは分かるか?」
「えっ?」
゙親分″が不意に聞いてきたので、玲人は慌てて頭を上げる。
「おめぇは未来から来たんだよな?なら俺のことも知ってるはずだ。どうなんだ?」
「え、えーと・・・。名前を聞けば分かると思います。あなたの名前を教えてください。」
「そうか。俺の名は・・・」
「石川五右御門だ。」
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