第一幕  1593年

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玲人は今まで自分の身に降り懸かったことをすべて話した。 自分が未来から来たこと・・・ 未来の世界のこと・・・ なぜこの時代に来てしまったのか・・・ 時々外来語が出てきて ゙親分″に突っ込まれたけど、何とか説明を加えて最後まで話すことができた。 ゙親分″は、玲人の話を最後まで黙って聞いていた。怪訝そうな顔にはならず、ずっと玲人の目を見て。 「ふっ、そうか。なるほど、そういうことがあったのか。」 すべてを話し終わった後、 ゙親分″はただそう呟いた。 「ええ、そうですよ。どうせ信じてはくれないと思いますが「信じるぜ。」 「えっ!?」 ゙親分″が言った言葉が、玲人には衝撃だった。 「ずっとおめぇの目を見てたんだが、嘘を着いているようには見えなかった。嘘をついていたとしても、りあるすぎる。」 「そうですか、ありがとうございます!」 玲人は嬉しくて勢いよく頭を下げた。 ふっ、早速「リアル」使ってるじゃん。 さっきの話で説明したばかりなのに。 「・・・ところで、俺のことは分かるか?」 「えっ?」 ゙親分″が不意に聞いてきたので、玲人は慌てて頭を上げる。 「おめぇは未来から来たんだよな?なら俺のことも知ってるはずだ。どうなんだ?」 「え、えーと・・・。名前を聞けば分かると思います。あなたの名前を教えてください。」 「そうか。俺の名は・・・」 「石川五右御門だ。」
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