第二幕  山

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次の日・・・ 玲人はゆっくりと目を覚ます。 ぐっすりと眠れたので、昨日の疲労はすっかり取れた。 アジトの外に出ると大きく伸びをした。 さて、今何時だろう・・・ ケータイを取り出して時間を確認する。 「じ、16時28分!?」 は、半日以上寝てしまった・・・ どうりで空がオレンジ色に染まっているなと思ったんだ。もう夕方じゃないか! ・・・しかたないか。 昨日あんなにつかれていたんだから。 今日、これから何をしよう・・・ よし、その辺りを散策してみるか。 もしかしたら何か新しい発見があるのかもしれない。それに、運が良ければじいちゃんが未来から送った物も見つかるかも。 そうと決まったら早速出発しよう! この前見つけた杖も持って。 「ふう、いろいろ見つけたな。」 玲人は小さい頃から両親に連れられ、何度も山奥でキャンプをしていた経験があるため、食べられる山菜やキノコに関する知識を持っていた。 そのため、魚以外の食材もたくさん手に入れることができた。 それに、なぜか鉄板と小さな釜も見つけることができた。でも、何でこんな山奥に落ちているんだろう。 こんな鉄板はこの時代に作られたとは思えないが・・・ 「まあいっか。さて、アジトに帰・・・」 ザシュッ うわぁぁあっ! 「!!」 突然響いた、何かが斬れる音と男性の悲鳴。 まさか・・・人が斬られた!? 行ってみよう! 玲人はその悲鳴が聞こえた方に向かった。
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