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歴史資料室に入った玲人は、その光景に目を見開いた。壁際にたくさんの本棚が置かれ、本がぎっしり詰まっていた。
本棚に入り切らない本は床や円形のテーブルの上に無造作に積み上げられている。
しかも、これすべてが日本史に関する本だ。
「すげぇ・・・」
玲人は思わず呟いた。
すると、
「おー、来てるのか玲人ー!」
「あ・・・」
じいちゃん発見。
歴史資料室の一角、何やらとてつもなく大きな機械に向かって作業をしている。
・・・なんだこれ?
「見に来てくれたのか、玲人ー!」
じいちゃんは嬉しそうに近づいてきた。
まったく、俺の気も知らないで。
「見てくれ、これがわしの超大作にして最高傑作」
どうせたいしたことの無いガラク・・・
「゙タイムワープ装置″じゃ!」
え・・・?今なんと??
た、タイムワープ?
おいおい、とうとうとんでもないものを発明してしまったな・・・
「まあ所謂タイムスリップができる機械じゃ。しかし、まだ上手くできないんだ。色々なものを3分先の未来に送っとるんだがいっこうに返ってこない。」
ありゃま。でも、ということは転送したアイテムは確実にどこかの時代に送られた訳だ。
・・・ん??
ちょっとまって?
もしかしてこれって・・・
「タイムスリップが゙成功してる″じゃないか!!」
玲人は未だに状況が飲み込めずにいた。頭の中がパニックに陥って何も考えられない!
とうとうじいちゃんがタイムスリップを成功させた!?
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