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「くくくっ」
ふいに背後から笑い声が聞こえて来たような気がして思い切り振り向く。
そこには見慣れた制服を着た駅員さんがいた。
良かったぁ…
「乗り過ごしちゃったんでしょ」
又この駅員さんも好青年といった感じのイケメン。
この駅はイケメン揃いの駅なのか?!
そんな疑問が生まれるほど又違ったタイプのイケメンだった。
「そ…そうなんです」
助け船を求め、半泣き状態でその駅員さんを見つめる。
「残念!そんな目で見られても今日はもう電車きませんよ?」
満面の笑みでそう言う駅員さんとは真逆に、私の前を9月の冷たい風が吹き抜けた。
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